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見えないから、見えるのです

今朝の日経新聞で、大成建設の新入社員研修を取材した記事が掲載されていた。
ただ、厳密には「大成建設だから」ではなく、研修内容にフォーカスされたものだ。

では、その取り上げられるほどの研修内容とは何か?
それは、光ひとつない【 暗闇での研修 】というもので、
ダイアログ・イン・ザ・ダークという施設を使って行う。

実はこれ、僕も去年体験したことがある。
職業柄、こういった採用や人材育成については日々情報収集しており、
まず、僕の購読雑誌に取り上げられていたことで知り、さらに偶然にも、
その運営をしている人と知り合う機会があり、体験に至ったというわけだ。

元々は研修のために用意されたものではないのだが、
暗闇に8人のグループが入り、何も見えない中、
みんなで声を掛け合ったり、手を取り合ってゴールを目指す。

これが、仲間意識を芽生えさせる。
新入社員研修のチームビルディングにはもってこいというわけだ。
(本来の設立された背景や様々な用途はホームページへ)

実際に体験した感想だが、確かにあの暗闇での8人は、
初対面でありながら結束が固かったと思う。

名前で呼び合い、触れ合いながら安全を確認して暗闇を進む。
何となく順番は固定されるし、声をよく出す人もいれば、
最後に「います!、大丈夫です!」と要所のみ声を出す人もいる。

僕が経験したのは、約2時間の長いコースで、その間ずーっと真っ暗。
でも、不自由なのは最初の10分程で、もうこのままでいいんじゃないか
と思うくらい、暗闇が自然な生活空間になる。

仲間さえいれば、暗闇は意外と不自由ではないのだ。

そんな、2時間を過ごし、光のある場所に戻ってくる。
まずみんなが自然にすること。それはみんなの顔を確かめることだ。

暗闇に入る前には、簡単な自己紹介をしているので顔は見ているのだが、
2時間の間にすっかり忘れてしまっている。暗闇では顔は重要ではない。

だから、声のトーンや言葉遣いから「こんな人かなあ」と想像した人と、
実際の人を確かめるために、光のある場所でまず顔を見てしまうのだ。

弱々しい声だったけど、顔は凛々しかったり、
男顔負けの口調だったけど、上品な顔立ちだったり…。

もちろん、その逆もあるが、
言葉遣いで得する人、損する人がいる、と感じた。


そう言えば、大阪に行く前日、こんなことがあった。
休日出勤の帰り、15時ぐらいにタイミングのずれた昼食を食べに行った。

食べに行ったのは、とある学生街にあるラーメン屋。
昔ながらの、あっさりしょうゆ味で美味しいと雑誌で紹介されていて、
あっさり好きの僕は、わざわざ電車に乗って行ったのだ。

狭いということが、店の入り口を見ただけでわかる。
引き戸を開けると、カウンターの向こう側に座ったおばちゃんが、
「うちは、あっさりだけど平気?」とぶっきら棒にひと言。

僕は「それを知って、楽しみにしてきました」と返す。
店内には僕しかいないから、そんな返事ができた。

すると、そこから色々な会話へと発展した。

僕が雑誌を見てわざわざ電車に乗ってきたこと、
そんなに昔の人間じゃないのに、なぜか「昔ながら」に惹かれること、
透き通ったしょうゆ味のラーメンが少なくなって残念に思うこと、
など、僕はラーメンが出てくるまでの間、
初対面の人相手に、ごく自然に自分のことを話していた。

ラーメンがカウンターに出され、まずは一口。
そしてひと言、「これ、おいしいです!」。

僕が食べている間は、おばちゃんが話す番だ。
こちらも、いろいろと話してくれたが、
印象的だったのが「テレビの客は質が悪い」という言葉だった。

その話の内容だが、昔、その店はテレビの取材を受けたらしい。
(今も壁には、取り上げられた15冊ほどの雑誌が張ってある)

すると、当然テレビを見た人が、一度は食べてみようと押し寄せる。
行列が2、3軒先の店まで続き、ゴミを散らかす、大声で話す…。
さらに一口食べて「えー、○○のほうがうまいじゃん」というありさま。

テレビは雑誌と違って、影響力は大きい、でも保存がきかないため、
一瞬の放送で「行ってみよう」と判断する。それが、ダメだというのだ。

雑誌なら、ラーメン特集など様々なラーメンが横並びになり、
比較・吟味して自分の納得した店に行く。
しかも雑誌を買うからには、その人はラーメン好きなはず。

それが、テレビと雑誌を見てくる「客の質」の違いだと言うのだ。

さらに、そのおばちゃんは、こうも言っていた。
1:テレビに出るとお客が急に増える
2:店はアルバイトを増やす
3:アルバイトが厨房に立ったり、回転率を上げようとすると味が落ちる
4:すると客が来なくなり、何も残らなくなる
こうして店を閉めてしまった、競合店も多いのだとか。

そんな話を聞きながら、おばちゃんのラーメンをいただいた。
お世辞抜きに美味しかった。

お会計を済ませ、おばちゃんは最後にこう言った。
「あんたは品があるね」と。

「そうですか?」と言い返すと、
「しゃべり方、話の聞き方、食べ方、品格があるよ」と言ってくれた。

今の若い女性の言葉は「腹減った」、「めし」、「うめー」など、
年代こそ違うが、同性のおばちゃんにとって、ガッカリすることが多いと言う。

これって、言葉遣いで得や損をする人がいるって締めくくった、
さっきの暗闇研修につながるのではないだろうか。

僕も、きれいな日本語で話せているかと質問されたら「NO」だが、
それなりに意識している。おばちゃんは、そこに気付いたのだ。
さすが、長く生きてる人は違うね、と思わされた昼食だった。

小林もとき


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comment
kengo, 2010/02/16 4:14 AM

品格不足の私にはうらやましい限りですなw










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