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叩かれて

もう一度、卵を投げつけられた日のことを書こう。
あの日、汚れたスーツを着替えるために家に帰ってきたときのことだ。

ベトベトのスーツでバス通りを家に向かって歩く。
朝早いので人通りはそれほどないが、すれ違う人は必ず「何だ?」という顔をする。
どうすることもできない僕は、開き直って歩くしかない。
(堂々と歩いている分、すれ違う人のほうがばつの悪そうな顔をしている)

家に戻ったのは6:15くらいだろうか。
たまたまその日、休暇を取っていた嫁はまだ寝ている。

寝室に行き、子供を起こさないよう、小さな声で起こすのだが、
「卵をぶつけられたんだよ」、「え、何?」、「卵、ぶつけられた」、「え?」・・・の繰り返し。

そりゃ、そうだろう。
寝起きに、「卵」と言われたって朝食くらいしか思いつかない。
それが料理名じゃなく、「ぶつけられた」と続けば、誰だって理解しがたい。

そうこうしているうちに、布団から子供がガバッと立ち上がる。
そして、「卵ってなに?!」。


結局、家族3人で改めてベトベトのスーツを見る。
かなり広範囲に広がる卵の跡。よく見ると【ここに当たった】と思われる場所が2箇所。
つまり、同時に2つの卵を投げつけたのだ。ホント、感心してしまう。

子供は理解に苦しみ、「どうしたの?」を連呼する。

僕は服を着替え、嫁は傍らで濡れタオルで一生懸命拭いてくれている。
着替えてさっぱりした僕は、子供に何があったかをわかるように話す。

ただし、大切なのは起こったことを教えるのではなく、こうされることによって、
僕や嫁がどういう気持ちになっているか、子供自身がそういう目にあった親を見て
どういう気持ちになっているかを考えさせることにある。

イタズラすると、誰がどんな思いになるのか、それを誰が助けるのか。
やってはいけないイタズラや、するべき親切を学ぶ。いい機会になったと思う。

その夜、仕事から帰ってきて、嫁が言った。
「あの後、一緒にズボンの汚れを1時間近く拭いていたんだよ」

子供は既に寝ていたので、翌日「ありがとう」と伝えた。
すると、満面の笑みを浮かべていた。


いつだっただろう、1年以上前だったと思う。
僕は子供を、1度だけ本気に近い力で叩いたことがある。

買い物先の大きな駐車場で、嫁とつないでいた手を離して走り始めたのだ。
「危ないから、走っちゃダメ」と言えば言うほど、調子に乗って離れていく。
15メートルほど離れたところで、言うことを聞かない子供を走って追う。

車が来て危ない目にあったわけではないが、
僕は子供をつかまえると同時に結構な力で叩いた。

普段、叩かれたことがないので、子供は一瞬何が起きたのかわからなかったようだが、
すぐに泣き出し、僕の手を振り払おうとする。しかし、僕は決して放さず、強く抱いていた。

拗ねながら泣いているときは、何を言っても受け入れない。
僕は腕の中で泣きながらもがく子供を抱き上げ、車に乗せる。
しばらくの間、後部座席で嫁の膝の上でうずくまり泣いていた。


家に着いてまず僕がしたこと。
子供に叩いたことを誤る。

すると子供は自ら寄ってきて、声こそ出さないが話を聞く姿勢を見せる。
そして僕がなぜ叩いたのかを、子供にもわかるようにゆっくりと話す。

危ないから、ではない。
もし、事故にあったらパパとママがどういう気持ちになるか、それを伝える。
最後に、「だから、気をつけようね」とすればいい。

最初は顔を向かい合わせで話し始めるが、
最後には、胡坐をかく僕の上にすっぽりと収まって耳を傾けている。
我が家では大抵こんな感じで、一歩先へ進んでいく。

あの日以来、子供が駐車場で走ることはなくなった。


そして、この話にはさらに続くエピソードが2つある。

今年1月(あの日から約1年)、僕と子供の2人は車で映画館に向かっていた。
その途中、目の前の信号が赤になり、交差点の先頭で止まる。

すると僕らの目の前で、右折する車と直進する自転車が衝突、ものすごい音がした。
幸いにも、右折車が徐行だったことと、自転車に乗る女性がうまく飛び降りたことで、
ほぼ無傷に近い状況で終わったのだが、衝撃的な出来事だった。

子供はそれを助手席から見ている(なので、大惨事にならず本当によかった)。
車が動き出し、その場から2〜3分離れた頃、子供が口を開いた。

「パパがあのとき言ってたように、事故には気をつけないとね」
子供の心にはしっかり、刻まれていたようだ。


場面は一変して、自宅リビング。
子供と一緒に僕はDVDで映画【学校】を見ていた。

その映画には教師役を演じる西田敏行が語気を強めて生徒を叱る場面がある。
それを見た子供はこんなことを言った。

「叱るのは嫌いだからじゃなくて、
   大切なことを教えてあげたいからなんだよね、パパ?」


ご名答!

小林もとき


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